【開花情報】今が見頃のお花(3月初旬)

いつも県立東高根森林公園にお越しいただきありがとうございます。
園内では、長い冬の間、落葉樹の下で寒さをしのいでいた小さな野の花が春の日差しを受けて、順々に顔をのぞかせています。
愛好家の多いニリンソウは一輪だけつぼみをつけ、カタクリは葉っぱが一枚見えました。

「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」を探しに、春の散策をお楽しみください。

今のお花の開花情報です。

●スハマソウ

公園の中央園路を進み、ユリ園の階段を過ぎた斜面に群生しています。

キンポウゲ科スハマソウ属の多年草で、日本の固有種です。
コレクターも多い人気のあるミスミソウと同じ仲間で、まだ、雪の残る早春の寒い頃に「雪を割って咲く」ところから、「雪割草(ユキワリソウ)」と言われています。

ミスミソウとは葉の形が少し異なり、先端が尖らずに丸く、区別され、和名も、海辺の州(弧状になった砂浜)の形に似ていることに由来するそうです。

●サンシュユ

中国原産のミズキ科ミズキ属の落葉小高木です。

葉が出る前に小さな黄色い花を枝先にたくさん咲かせるので、樹一面が黄色に覆われ、見ごたえがあります。
春に黄金色の花を咲かせることから「ハルコガネバナ」という別名もあります。
「サンシュユ」の名は、中国名の「山茱萸」を音読みしたものです。「茱萸」はグミのことを指し、秋の赤い実姿を、赤く食用できる実をつけるグミになぞらえたようです。