【開花情報】今が見頃のお花(10月中旬)

いつも県立東高根森林公園にお越しいただきありがとうございます。
今のお花の開花情報です。

●イヌショウマ

公園の中央園路を進むと、湿生植物園はこちらですよと案内をしているかのように、分かれ道の斜面ですっとした姿で花を咲かせています。

これはキンポウゲ科サラシナショウマ属の多年草で、日本の固有種です。

細いブラシのように穂状に小さい白い花をたくさんつけ、ゆらゆらと秋の優しい風に吹かれる姿は、秋ならではの風情です。

名前の由来は、山菜として葉が食べられるサラシナショウマと対比して、イヌショウマは食用にならないことから、名前に「他より劣っている」という意味をあらわすときに使われる「イヌ」が付いたそうです。

●カシワバハグマ

キク科コウヤボウキ属の多年草です。
花はコウヤボウキをそのまま小さくしたような形です。
白くて地味な花をつけ、ひっそりと遠慮深く佇んでいます。

漢字の表記は「柏葉白熊」です。葉の縁に粗い歯牙がある様子が柏の葉に似ていることから「柏葉」、はぐま(白熊)とはヤクの尾の毛のことをいい、僧の法要の時に使う払子(ほっす)や槍などの飾りとして使ったもののことで、花がそれに似ていることからこの名前がつけられたといわれています。

キク科なので、花後はタンポポのような綿毛をつけ、その風情も味わい深く魅力的です。